子どもの踵の細さと歩行時の不安定性。未来に繋がる足の環境を。17.6.14
この記事は埼玉県さいたま市のインソール作製施設「Plus-R」のブログを
転載したものです。
埼玉県狭山市からお越しのRちゃん。
Rちゃんのお母さんいわく、
「歩く時にフラフラするし、よくつまずくんです」
とのお悩みでの来院です。
まずは通例通り足の検査計測を入念に。
するとRちゃんの踵がヒジョーに細いことがわかりました。
さらにRちゃんの足にも
このブログで最近良く登場する浮きゆびがみられました。
浮きゆびに関してはこちらをご覧ください
ゆびが浮いてしまうと後傾(後ろ荷重)になる。
だけれども足の後方部分である踵が細い。
だから不安定。
となるわけです。
だから踵を安定させるために
インソールの作製と靴の加工を行う
Plus-Rフィッティング
を行い・・・
というのはもちろん考えるのだけれど、
相手は大人ではなく子ども。
これから成長をしていき、
それとともに足の形状も変化していきます。
例えばインソールの部品で踵を安定させる部品が
様々ありますが、
それを使用してしまうと地面から跳ね返ってくる力が
その部品に吸収されてしまいます。
地面から跳ね返ってくる力に耐えようと、
人間の踵の骨は成長していきます。
それを証拠にまだ歩かない(歩けない)新生児には
踵の骨がありませんから。
※このあたりのことはこちらに詳しく書いてあります
大人に対してかかと部分の衝撃吸収を図りたい場合は
これが非常に有用となる場合がありますが、
大人と同じように踵の衝撃を防ぐ(ある意味阻害する)と
踵の骨の発達を妨げることになりかねません。
もしRちゃんの踵の骨を大事にしすぎてしまうと
ひょっとしたら踵の骨が発達しないかもしれない。
そうするとRちゃんの踵は大人になっても細いまま。。。
今だけでなく
この先までを考えた、
未来に繋がる足の環境を。
これが私自身とても大事にしていることです。
ということで、そういったことまで考えた
Plus-Rフィッティング
を行いました。
Plus-Rフィッティングを行なった後は
「素人が見ても分かるくらい安定するんですね!」
とお母さんからみても明らかに歩行が安定し、
Rちゃん自身も
「早く走れるようになった気がする」
と、とっても喜んでいただけました。
Plus-R 代表 市塚
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Plus-R
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※疾患名等は医師の診断によるものです。また、当施設ではそれらに対して治療するものではありません。