内反小趾ってなに?

内反小趾とは外反母趾の小ゆび版。足の小ゆびが内側に変形するもののことをいいます。
内反小趾には中足骨(足のゆびと甲の境の関節を構成する、足の甲側の骨)が外側に開いたタイプと、小ゆびだけが単独で内側に変形したタイプ、そして開張足を伴うタイプとの3つのタイプに分けることができます。

内反小趾1 内反小趾2

なんで内反小趾になっちゃうんだろう?

生活環境・遺伝的要因・履いている靴の構造・スポーツをやっているのなら競技特性などと原因は多岐にわたりますが、大きな靴を履いていたり、開張足になると内反小趾になる一因ともなります。

大きな靴を履くとなんで痛くなるの?

大きな靴を履いていると、靴の中で足が前後左右に暴れやすくなります。その時に小ゆびが靴に当たるのが繰り返され、少しずつ内側に曲がってきてしまいます。

内反小趾水平

大きな靴を履いていて足が暴れて内反方向に変形する

開張足って何?

まずは土踏まずのこと。土踏まずのことを「アーチ」と呼びます。アーチをこまかく分けると

・内側縦アーチ
・外側縦アーチ
・横アーチ

の3つのアーチがあります。

archの説明

開張足とは横アーチが低下(たわみが消失)してしまった状態のことをいいます。
そうやって見てみると上記の外反母趾の写真、足の甲が平べったいと思いませんか?
ちなみに開張足になると足の裏(横アーチの頂点部分)に胼胝ができることが多いです。

胼胝

上の写真の場所に胼胝ができるってことは、普段当たらない場所にストレスが加わっている証拠となります。ようするに横アーチが低下して開張足になっているという1つの印です。

なんで開張足になるの?

足と靴のフィッティングが良くないと開帳足になる一因となります。
世の中には自分の足のサイズや自分の子どもの足のサイズを知らずにいる人がとても多くいます。
特に大きな靴を履いている場合は開張足になる環境が整ってしまいます。

大きい靴

このように大きい靴(=幅の広い靴)を履くと横アーチのたわみが常に少ない状態になってしまうから開張足になりやすいんです。

ではどうすればいいの?

テーピングやサポーターなどが有用な場合もありますが、根本的な原因である開帳足が解決されない限り、それらはその場しのぎのものにしかなりえません。
まずは専門家に詳しく足の計測をしてもらい、自分の足の適正サイズを知ることが大切です。
そして、しっかりと合ったサイズの靴を履き、横アーチを作る加工や外側縦アーチをサポートする加工がされたインソールなどが有用となることが多いです。
※重篤な場合は手術の適応となります。