有痛性外脛骨ってなに?

有痛性外脛骨とは内くるぶしの下でやや前方にある、舟状骨という骨にある副骨(≒余分にある骨)である外脛骨がが何らかの原因で痛むもののことを言います。
外脛骨は誰もが持っている骨ではありませんが、約20%の人が持っている、足の過剰骨としてはメジャーなものです。

 有痛性外脛骨

有痛性外脛骨のレントゲン画像例

まずはこれが通常の舟状骨です。

ノーマル舟状骨

下の写真が外脛骨です。外脛骨が何らかの原因により痛みが出てくると「有痛性外脛骨」となります。

有痛性外脛骨1

矢印部分が完全分離している外脛骨

有痛性外脛骨2

左が癒合、右が部分癒合している外脛骨

上記の外脛骨(特に部分癒合と完全分離)は骨折のようにも見えますが骨折ではありません。

なんで有痛性外脛骨になっちゃうんだろう?

先述の通り、外脛骨は約20%の人が持っている、足の過剰骨としてはメジャーなものですが、外脛骨を持っていると必ずしも痛みが出て有痛性外脛骨になるというわけではなく、外脛骨を持っていても痛みを全く感じないまま生活をしている方もいます。

では、痛みが出る・痛みが出ないの差はどこで出るのでしょうか?

捻挫などの外傷がきっかけ・履いている靴の構造・スポーツ活動などと原因は多岐にわたりますが、大きな靴を履いていると痛みが出る一因ともなります。

大きな靴を履くとなんで痛くなるの?

大きな靴を履いていると、靴の中で足が前後左右に暴れやすくなります。その時に靴の内側部分と外脛骨部分が繰り返し擦れます。
そうすると外脛骨部分に痛みが出やすくなります。

大きい靴水平

大きな靴を履いていると

有痛性外脛骨水平

足が暴れて外脛骨部分がこすれる

ではどうすればいいの?

テーピングやサポーターなどが有用な場合もありますが、根本的な原因が解決されない限り、それらはその場しのぎのものにしかなりえません。
まずは専門家に詳しく足の計測をしてもらい、自分の足の適正サイズを知ることが大切です。
そして、しっかりと合ったサイズの靴を履き、靴の中で足の安定性に加えて、内側縦アーチをサポートする加工が施されたインソールなどが有用とる場合が多いです。